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コンピュータ概論(2002/12/18)
Ver. 1.0

2002年12月18日
栗野 俊一
kurino@math.cst.nihon-u.ac.jp
http://edu-gw2.math.cst.nihon-u.ac.jp/~kurino/comp/index.html
コンピュータ概論2002/12/18 の資料

目次

お知らせ

演習

TeX について(2)

前回、TeXのinstallに失敗したのは、IEでのDownloadに問題があったようです。

TeXのファイルをDownloadする場合は、Linkを直接(左)クリックするのではなく、右クリックして、メニューを表示させて、「リンク先に名前をつけて保存」を選んで、Downloadしてください。

なお、あれからVersionUpがあったようなので、大本から入手しましょう。

TeX の様々な仲間達

TeXは、それ自身、非常便利なSystemなのですが、その重要な性質として、「強力な拡張性」を備えています(1)。この拡張性(利用者が自分自身で拡張できる)が、TeXを長い間生き延びさせてきた原動力といえるでしょう。

以下では、TeXの様々な拡張を紹介してゆきます。

  1. これを称して「TeXのMacro(マクロ)機能」と呼びます。また、この機能を利用して、TeXの機能を拡張するファイルのことを「Macro」と呼びます。

    TeXの利用者は、更に、様々なMacroを入手することによって、より便利なTeXが利用できるわけです。

eMath : 初等「数学プリント作成」マクロ

数学科に進学した学生さんには、教員希望の人が多いと思いますし、また、バイト等で、中学生、高校生を対象とした塾や家庭教師を行う人も多いでしょう。

eMathは、そんな人のためにしつらえたといってもいい程便利なTeXのMacroです。

eMathがどんな機能をもっているかは、このeMath の Home Pageを参照しても構いませんし、また、これを利用したeMath の 応用例を紹介した Page数ナビ教材の Page解説のページもありますので、是非、参照してみて下さい。

GenkoTeX : 原稿用紙用

TeXを利用すると、非常にきれいな出力が得られます。英字は、その幅によって位置がずれますし、"fi"のような文字は(合字と言います)きれいにくっつきます。

しかし、世の中には、原稿用紙という、どの字も同じ文字数、同じ間隔でなければならない世界もあります(2)

GenkoTeXは、そんな小説家希望のあなたにぴったり(3)なTeXの周辺プログラムです。

  1. どなたか、小説を書いている人はいませんか?
  2. って、そんな学生、普通数学科に来るかなぁ...

LilyPond : 楽譜作成用マクロ

こちらのLilyPondは、TeXの応用としては、かなり毛色が変わっていますが楽譜を作るためのMacroの様です(4)

日本語の解説のページとして、LilyPond 入門 - 楽譜作成屋さんや、その楽譜 LilyPond につきなんてページがあるようです。

楽譜を作成するのもやはり、大変な仕事らしく、音楽関係のMacroもMusiXTeXとか、楽譜工房とか、たくさんあるようですね...。

  1. すみません、無責任なようですが、使ったことがないもので...。ということでLet's Try !!ってことですね。

KnO TeX : 結び目理論用マクロ

TeXは、数学者の御用達ツールです。数学の特定な分野に特化したMacroもたくさん公開されています。

KnO TeXも、そんな特別なMacroといえるでしょう。

本当に皆さんが、これを利用する機会があるかどうかは不明ですが、「こんなものもあるよ」という紹介です。

TeX を学ぶための参考 Link

TeXは、複雑なシステムです。一度に全部というは到底無理でしょう(5)

そこで、必要な部分を摘み食いできるように、参考となる( Online(6)な.. )資料をいくつか紹介しておきましょう。

  1. LaTeX しよう !は、LaTeXを一から学ぼうと思っている人を対象にしたページであり、そのまま印刷して、手元におきたい位のページです。

    このページを頭から順に読みながら、実際に作業を行っていけば、すぐにでもLaTeXが使えるようになるでしょう。

  2. LaTeX コマンドシート一覧は、TeXの命令と、その結果が併記されていて非常に見やすいPageです。

    普段から、ちらちらと眺めておくと、「へー、こんなこともできるのか..」とTeXを楽しむことができるページといえましょう(初心者向けと思われます)。

  3. TeXSpaceは、TeXに関するtip集なのですが、初歩的な自作Macroの作成方法に関しても触れられています。

    TeXのこの部分が不便と思い始めた中級者は、自分でMacro書いてTeXの機能拡張に挑戦してはいかがでしょうか?

  4. LaTeX Helpは、英語のページ(7)ですが、検索機能付きなんだそうです。

    「このLaTeXの命令、どうゆう意味だっけ」と思ったときに便利かもしれません。

  1. というか、本当に「全部」理解するには、一生かかるかもしれません。

    でも、「計算機の常」にあるように、「必要な部分だけ」、「利用できれば」よいのです。Let's take easy ..

  2. じっくり、腰を落ち着けて学ぶのであれば、off lineな資料(=本)も必要です。TeXは学べば一生ものですので、参考書の2, 3冊は手元においても全然悪くありません。

    是非、読みやすいものを一冊入手しておきましょう。

  3. LaTeXと英語、同時に二つ勉強できるなんて..「一石二鳥」ですね。(「二兎追う者は一兎も得ず」の可能性も..)。

課題提出

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