今週の「補習」
講義が休講なので、補習もありません。
来週からいよいよ、冬期休暇が始まります。毎年、この年になると、スキー、スケート等で、怪我をする人が続出します。ぜひ、気を付けて、来年も元気な顔を見せて頂きたいと思います。
当然、アルコール等にも注意してください。
前回、TeXのinstallに失敗したのは、IEでのDownloadに問題があったようです。
TeXのファイルをDownloadする場合は、Linkを直接(左)クリックするのではなく、右クリックして、メニューを表示させて、「リンク先に名前をつけて保存」を選んで、Downloadしてください。
なお、あれからVersionUpがあったようなので、大本から入手しましょう。
TeXは、それ自身、非常便利なSystemなのですが、その重要な性質として、「強力な拡張性」を備えています(1)。この拡張性(利用者が自分自身で拡張できる)が、TeXを長い間生き延びさせてきた原動力といえるでしょう。
以下では、TeXの様々な拡張を紹介してゆきます。
これを称して「TeXのMacro(マクロ)機能」と呼びます。また、この機能を利用して、TeXの機能を拡張するファイルのことを「Macro」と呼びます。
TeXの利用者は、更に、様々なMacroを入手することによって、より便利なTeXが利用できるわけです。
数学科に進学した学生さんには、教員希望の人が多いと思いますし、また、バイト等で、中学生、高校生を対象とした塾や家庭教師を行う人も多いでしょう。
eMathは、そんな人のためにしつらえたといってもいい程便利なTeXのMacroです。
eMathがどんな機能をもっているかは、このeMath の Home Pageを参照しても構いませんし、また、これを利用したeMath の 応用例を紹介した Page、数ナビ教材の Pageや解説のページもありますので、是非、参照してみて下さい。
TeXを利用すると、非常にきれいな出力が得られます。英字は、その幅によって位置がずれますし、"fi"のような文字は(合字と言います)きれいにくっつきます。
しかし、世の中には、原稿用紙という、どの字も同じ文字数、同じ間隔でなければならない世界もあります(2)。
GenkoTeXは、そんな小説家希望のあなたにぴったり(3)なTeXの周辺プログラムです。
こちらのLilyPondは、TeXの応用としては、かなり毛色が変わっていますが楽譜を作るためのMacroの様です(4)。
日本語の解説のページとして、LilyPond 入門 - 楽譜作成屋さんや、その楽譜 LilyPond につきなんてページがあるようです。
楽譜を作成するのもやはり、大変な仕事らしく、音楽関係のMacroもMusiXTeXとか、楽譜工房とか、たくさんあるようですね...。
TeXは、数学者の御用達ツールです。数学の特定な分野に特化したMacroもたくさん公開されています。
KnO TeXも、そんな特別なMacroといえるでしょう。
本当に皆さんが、これを利用する機会があるかどうかは不明ですが、「こんなものもあるよ」という紹介です。
TeXは、複雑なシステムです。一度に全部というは到底無理でしょう(5)。
そこで、必要な部分を摘み食いできるように、参考となる( Online(6)な.. )資料をいくつか紹介しておきましょう。
LaTeX しよう !は、LaTeXを一から学ぼうと思っている人を対象にしたページであり、そのまま印刷して、手元におきたい位のページです。
このページを頭から順に読みながら、実際に作業を行っていけば、すぐにでもLaTeXが使えるようになるでしょう。
LaTeX コマンドシート一覧は、TeXの命令と、その結果が併記されていて非常に見やすいPageです。
普段から、ちらちらと眺めておくと、「へー、こんなこともできるのか..」とTeXを楽しむことができるページといえましょう(初心者向けと思われます)。
TeXSpaceは、TeXに関するtip集なのですが、初歩的な自作Macroの作成方法に関しても触れられています。
TeXのこの部分が不便と思い始めた中級者は、自分でMacro書いてTeXの機能拡張に挑戦してはいかがでしょうか?
LaTeX Helpは、英語のページ(7)ですが、検索機能付きなんだそうです。
「このLaTeXの命令、どうゆう意味だっけ」と思ったときに便利かもしれません。
というか、本当に「全部」理解するには、一生かかるかもしれません。
でも、「計算機の常」にあるように、「必要な部分だけ」、「利用できれば」よいのです。Let's take easy ..
じっくり、腰を落ち着けて学ぶのであれば、off lineな資料(=本)も必要です。TeXは学べば一生ものですので、参考書の2, 3冊は手元においても全然悪くありません。
是非、読みやすいものを一冊入手しておきましょう。
今週はありません。