代数幾何 I 古津先生 (2006/04/26) # 今日は、複素数の話の残り ( 今日で終る予定 ) # その前に、普通の平面の話 極座標(極形式) 平面上の点 P (x,y) に対して、OP の長さを r, OP と x 軸との角 ( 反時計廻り ) を \thita としたとき、次のような関係がある。 x = r \cos{\thita} y = r \sin{\thita} そこで、点 P を、(x,y) ではなく、(r,\thita) で表現することともできる => この (r,\thita) を「極座標」あるいは「極形式」と呼ぶ # ここまでは、普通の平面の話だが、今度は、複素数 / 複素平面の話 複素数 \alpha = a + bi を複素平面で極形式で考える a = r \cos{\thita} b = r \sin{\thita} なので、 \alpha = r ( \cos{\thita} + i \sin{\thita} ) と表現できる。 # これが、複素数の極形式 この時、 r = |\alpha| となっている ( r は、\alpha の長さ ) なので、角度 \thita にも名前を付けて \thita を \alpha の「偏角」と呼び \thita = arg \alpha と表す [注意] \thita が \alpha の「偏角」ならば、\thita + 2n\pi (n \in Z) も偏角となる # つまり、偏角は一つに決らない ## 範囲を例えば、(0 \le \thita < \pi) などと制限すれば一意になる # 極形式は何が嬉しい ? => 実は、複素数の掛け算割り算が少し便利になる !! [事例] (極形式の複素数での、積商) \alhap_1 = r_1 ( \cos{\thita_1} + i \sin{\thita_1} ) \alhap_2 = r_2 ( \cos{\thita_2} + i \sin{\thita_2} ) の時、 \alhap_1 \alhap_2 = r_1 r_2 ( \cos{\thita_1} + i \sin{\thita_1} ) ( \cos{\thita_2} + i \sin{\thita_2} ) = r_1 r_2 ( \cos{\thita_1}\cos{\thita_2} - \sin{\thita_1}\sin{\thita_2} + i ( \sin{\thita_1}\cos{\thita_2} + \sin{\thita_2}\cos{\thita_1} ) ) = r_1 r_2 ( \cos{\thita_1+\thita_2} + i \sin{\thita_1+\thita_2} ) となる、すなわち、極形式にしておけば、複素数同志の掛け算は、 長さは長さの積 ( 実数の積の計算 ) |\alpha_1\alpha_2| = |\alpha_1||\alpha_2| 偏角は、偏角の和 ( 実数の和の計算 ) arg(\alpha_1\alpha_2) = arg(\alpha_1) + arg(\alpha_2) となるので、掛け算は、少し楽。 同様にして、割り算も \alhap_1 / \alhap_2 = = r_1/r_2 ( \cos{\thita_1-\thita_2} + i \sin{\thita_1-\thita_2} ) 長さは長さの商 ( 実数の商の計算 ) |\alpha_1 / \alpha_2| = |\alpha_1| / |\alpha_2| 偏角は、偏角の差 ( 実数の差の計算 ) arg(\alpha_1 / \alpha_2) = arg(\alpha_1) - arg(\alpha_2) # 逆に普通の形式は、和差に強いので、巧く使い分ける。 # この掛け算の性質を繰り返しつかってみると.. \alhap = r ( \cos{\thita} + i \sin{\thita} ) の時、 \alhap^n = ( r ( \cos{\thita} + i \sin{\thita} ) )^n = r^n ( \cos{\thita} + i \sin{\thita} )^n = r^n ( \cos{n\thita} + i \sin{n\thita} ) となる。 よって、特に、 ( \cos{\thita} + i \sin{\thita} )^n = \cos{n\thita} + i \sin{n\thita} 「ド・モアウブルの公式」 この場合は、n が自然数の場合だが、実は、一般に、n が負の数や、有理数の時にも 成立する。 [定義] 「複素数の n 乗根」とは ? n \in N 時、複素数 \alpha, \beta に対して、 \alpha = \beta^n が成立する時に、\beta を \alpha の「 n 乗根」と呼び \beta = \alpha^{\frac{1}{n}} で表す。 [複素数の n 乗根の求め方] \alpha が、極形式 r ( \cos{\thita} + i \sin{\thita} ) で与えられているとする。 一方、\beta も極形式で、 r_1 ( \cos{\thita_1} + i \sin{\thita_1} ) の形で求めることを考える。すると、 r ( \cos{\thita} + i \sin{\thita} ) = ( r_1 ( \cos{\thita_1} + i \sin{\thita_1} ) )^n = r_1^n ( \cos{n\thita_1} + i \sin{n\thita_1} ) よって、 r = r_1^n n \thita_1 = \thita = 2k\pi ( k \in Z ) # 偏角は、一意でないのでこうなる # ここでは k は任意 これより、 r_1 = r^{\frac{1}{n}} ( これは実数での n 乗根 ) \thita_1 = \frac{\thita}{n} + \frac{2k}{n}\pi ( k \in Z ) # ここで k は任意だが、k の取りかたによって、同じ結果がでるのは余りいみがない、そこで、意味のあるものだけ選ぶと、 \beta = r^{\frac{1}{n}}( \cos{\frac{\thita}{n}+\frac{2k}{n}\pi} + i \sin{\frac{\thita}{n}+\frac{2k}{n}\pi} ) ( k = 0, 1, 2, .., n - 1 ) # k = n の時は、k = 0 と同じなので、考えなくてよい [実例] (1+i)^{\frac{1/3}} を考える 1+i = \sqrt{2}(\cos{\frac{\pi}{4}}+i\sin{\frac{\pi}{4}}) よって、 (1+i)^{\frac{1/3}} = 2^{\frac{1}{6}}(\cos{\frac{\pi}{12}+\frac{2k}{3}\pi}+i\sin{\frac{\pi}{12}+\frac{2k}{3}\pi}) ( k = 0, 1, 2 ) ここで、角度は、k = 0, 1, 2 の時に、 \frac{\pi}{12}, \frac{3}{4}\pi, \frac{17}{12}\pi となるので、実は、複素平面上で考えると、円周上の点で、丁度円周を三等分する 点となる。 [オイラーの公式] # e の複素数乗を次のように天下り的に(定義かのように..) 与える ## この辺の詳しい話は、3 年生の「複素解析」で学ぶ e^{i\thita} = \cos{\thita} + i \sin{\thita} # これを、「オイラーの公式」と呼ぶ # これを使うと極形式が少し簡単にかける \alpha = r ( \cos{\thita} + i \sin{\thita} ) の時、 \alpha = r e^{i\thita} とかける。 すると、例えば、共役複素数を考えると、 \bar{\alpha} = r e^{-i\thita} となり、「複素数を取ると、偏角の符号が代る」と考えることができる。 これは、前回の長方形を眺めると、 共役複素数は 偏角が - になる - をかけるのは、偏角に 180 度 ( \pi ) 加えている # 以下、オイラーまわり ◯ |e^{i\thita}| = 1 ◯ e^{n\pi i} = (-1)^n ◯ e^{(n\pi + \frac{\pi}{2})i} = (-1)^n i ◯ e^{i\thita} = \cos{\thita} + i \sin{\thita} e^{-i\thita} = \cos{\thita} - i \sin{\thita} より、 \cos{\thita} = \frac{e^{i\thita}+e^{-i\thita}}{2} \sin{\thita} = \frac{e^{i\thita}-e^{-i\thita}}{2i} # sin/cos が e で表せてしまう !!! \C \ni \alpha = a + bi に対して、 e^{\alpha} = e^{a+bi} = e^a e^{bi} ( <= と定義する ) = e^a ( \cos{b} + i \sin{b} ) ( <= オイラー ) # これは極形式になっている !! # e^a が絶対値 # b が偏角 と定義する。 # すると、複素数が肩にのる場合でも指数法則が成立することが解る。 ◯ e^{\alpha_1+\alpha_2} = e^{\alpha_1} e^{\alpha_2} [証明] e^{\alpha_1} e^{\alpha_2} = e^{a_1}(\cos{\thita_1} + i \sin{\thita_1}) e^{a_2}(\cos{\thita_2} + i \sin{\thita_2}) = e^{a_1+a_2}(\cos{\thita_1+\thita_2} + i \sin{\thita_1+\thita_2}) = e^{\alpha_1+\alpha_2} # 重要なので 1 の羃乗根を学んで置く [例] (-i)^{\frac{1}{3}} = e^{i\frac{\pi}{2}}, e^{i\frac{7}{6}\pi}, e^{i\frac{11}{6}\pi} = i, -\frac{\sqrt{3}}{2}-\frac{1}{2}i, \frac{\sqrt{3}}{2}-\frac{1}{2}i [例] (1+i)^{\frac{2}{3}} i+i = \sqrt{2}e^{i\frac{\pi}{4}} より (i+i)^{\frac{2}{3}} = 2^{\frac{1}{3}}e^{i(\frac{\pi}{6}+\frac{4k}{3}\pi)}} # ここで、240 度回すも 120 度回すも同じなので、120 度で行う よって、偏角は、 \frac{\pi}{6}, \frac{3}{2}\pi, \frac{3}{2}\pi の三つ。 # やはり、円周上の三等分点になる。 同様にして、一般に、複素数の有理数根を求めることができる。 # ちょっと、別の例 [例] 複素数平面上の 2 点 \alpha, \beta を焦点とする長軸の長さが 2a の楕円を考える。この楕円の方程式はどうなるか ? # 定義より、楕円上の点 P は、\alpha, \beta が合す点を A, B とすれば、 # |AP|+|BP| = 一定 # 意味し、また、長軸の長さが 2a ということは、P が、AB を結ぶ線分上にある場合 # 2a = |AP| + |BP| # を意味する。 これより、このような楕円上の点 P を表わす、複素数を z とすれば、 |z-\alpha| + |z-\beta| = 2a で表現できる。( 楕円の方程式が、「簡単に表現できている」点がポイント !! ) 実際、具体例計算してみる。 \alpha = c \beta = -c (c \in R) とすれば、z = x + yi と考えて、 |x+iy-c|+|x+iy+c|=2a よって、 \sqrt{(x-c)^2+y^2}}+\sqrt{(x+c)^2+y^2} = 2a 両辺を自乗して (x-c)^2+y^2+(x+c)^2+y^2 + 2\sqrt{((x-c)^2+y^2)((x+c)^2+y^2)} = 4a^2 整理して、両辺を 2 でわり、更に移行して、両辺を自乗すれば、 a^2x^2+a^2y^2-x^2c^2 = a^4-a^2c^2 よって、両辺を (a^4-a^2c^2) で割れば \frac{x^2}{a^2} + \frac{y^2}{a^2-c^2} = 1 これは、c, -c を焦点とし、長軸の長さが a となる楕円の公式 # 今の例は、特別な場合だが、一応、結果が一致したので、元の式が、ただしいことが確認できたことになる。勿論、一般的にこれが成立することは、きちんと証明できる。 == # これで、一応、副素数の話はお話。次からは多項式をやる == # 以下、去年のメモ 代数幾何 I 古津先生 (2006/04/27) 複素平面上ので図形 図形の性質は、その図形上の点に対応する複素数の性質で表現される。 [例] |z| < 2 原点から距離が 2 未満の円の内部 ( 等号がないので演習は含まれない ) Re Z >= 1 直線 x = 1 で区切られた半平面の右側 z = 3+2i に対応した点を考える x 軸に対称な点 \bar{z} =3-2i y 軸に対称な点 -\bar{z}=-3+2i = \bar{-z} 原点に対称な点 -z =-3-2i 90 度回転した点 iz = 2-3i 180 度回転した点 -z = -3-2i 270 度回転した点 -iz = 2-3i 何れの点も、|z| = \sqrt{13} になる ( 円周上の点 ) iz と -z の間にある点も z で表現できるが、それは各自で.. 極座標表示 ( 普通の平面 ) (x,y) に対して、\r, \thita があり、 x = r\cos{\thita} y = r\sin{\thita} との関係で、1 対 1 になる この (r,\thita) を (x,y) の極座標と呼ぶ \thita は、2\pi 加えると、元に戻るので、適当な範囲 ( 例 [0,2\pi], [-\pi,\pi] ) で、一つに決める。 逆対応は、 r = \sqrt{x^2+y^2} \thita = \arctan{x/y} となる。 極座標表示 ( 複素平面 / 複素数 ) z = x + iy ( \in \C ) に対して、 = r\cos{\thita}+ir\sin{\thita} = r(\cos{\thita}+i\sin{\thita}) を、z の極形式と呼ぶ。 この時、 r = |z| \thita ( z の偏角と呼ぶ ) = arg z [注意] 偏角 は一意に決らない。\thita + 2n\pi も偏角 ( n \in Z ) # 極形式はなぜ嬉しい => 掛け算が簡単になる。 z_1 = r_1 ( \cos{\thita_1} + i \sin{\thita_1} ) z_2 = r_2 ( \cos{\thita_2} + i \sin{\thita_2} ) とすると、 z_1z_2 = r_1r_2\{ (\cos{\thita_1}\cos{\thita_2}-\sin{\thita_1}\sin{\thita_2}) + (\sin{\thita_1}\cos{\thita_2}-\sin{\thita_1}\sin{\thita_2}) \} = r_1r_2(\cos{\thita_1+\thita_2}+i\sin{\thita_1+\thita_2}) つまり、 |z_1z_2| = |z_1||z_2| arg(z_1z_2) = arg(z_1)arg(z_2) # 大きさは掛け算、角度は足し算になる # これを繰り返し適用することができる。 ## 成分表示だと、延々と計算する必要がある 特に、これから、 z_1^n = r_1^n ( \cos{n\thita_1}+i\sin{n\thita_1} ) であり、更に、r_1 = 1, \thita_1 = \thita とおくと ( \cos{\thita}+i\sin{\thita} )^n = ( \cos{n\thita}+i\sin{n\thita} ) これを、「ド・モアブルの式」と呼ぶ \bar{z_1} = \bar{r_1 ( \cos{\thita_1}+i\sin{\thita_1} )} = r_1 ( \cos{\thita_1}-i\sin{\thita_1} ) = r_1 ( \cos{\-thita_1}+i\sin{-\thita_1} ) よって、 |\bar{z_1}| = |z_1| arg(\bar{z_1}) = - arg(z_1) \frac{z_1}{z_2} = \frac{r_1 ( \cos{\thita_1}+i\sin{\thita_1} )}{r_2 ( \cos{\thita_2}+i\sin{\thita_2} )} = ... (略) # 大きさは商, 角度は差になる [例] ( 極形式への変換の例 ) # 極形式は便利だけど、それには極形式に変換する z = \frac{\sqrt{3}}{2}+\frac{i}{2} の時、 |z| = \sqrt{(\frac{\sqrt{3}}{2})^2+(\frac{1}{2})^2} [注意] \sqrt の中には、「実数」のみ、(\frac{1}{2})^2 を(\frac{「i」}{2})^2 と間違える人がいるが注意 !! \cos{\thita} = \frac{\sqrt{3}}{2} \sin{\thita} = \frac{1}{2} より、\thita = \frac{\pi}{6} なので、 z = \cos{\frac{\pi}{6}} + i \sin{\frac{\pi}{6}} z = 2-2i |z| = \sqrt{2^2+(-2)^2} = 2\sqrt{2} \cos{\thita} = \frac{Re{z}}{|z|} \sin{\thita} = \frac{Im{z}}{|z|} # 略 # 極形式を利用すると n 乗根が簡単に求めることができる。 # 実数の n 乗根は既に、学んでいる # => 複素数の n 乗根を学ぶ 複素数の n 乗根 n \in \N, \alpha, \beta \in \C に対して \alpha = \beta^n の時、 \beta を \alpha の n 乗根 と呼び、 \beta = \alpha^{\frac{1}{n}} で表す。 # この表現は、実数の時と同じ形であることに注意 \alpha = r ( \cos{\thita}+i\sin{\thita} ) \beta = r_1 ( \cos{\thita_1}+i\sin{\thita_1} ) とすると、 # ド・モルガンの定理より \beta^n = r_1^n ( \cos{n\thita_1}+i\sin{n\thita_1} ) なので、 r_1^n = r n\thita_1 = \thita + 2k\pi ( k \in \Z ) これより、 r_1 = {}^n\sqrt{r} = r^{\frac{1}{n}} \thita_1 =\frac{\thita}{n} + \frac{2k\pi}{n} ( k = 0, .., n - 1 ) # k = n の時には、結局、2\pi を加えることになるので、k = 0 の時と同じ # n 乗根は、k が違えば、異るの、n 個 ( 0, .., n-1 ) あることが解る。 例 (1+i)^{\frac{1}{3}} 1+i = \sqrt{2}(\cos{\pi}{4}+i\sin{\pi}{4}) なので、 (1+i)^{\frac{1}{3}} = 2^\frac{1}{6}(\cos{\frac{\pi}{12}+\frac{2k\pi}{3}}+i\sin{\frac{\pi}{4}+\frac{2k\pi}{3}}) ( k = 0, 1, 2 ) # 結局角度は、\frac{1}{12}\pi, \frac{3}{4}\pi, \frac{17}{4}\pi の三つ # これらの根は、図示すると、円周上の三等分点になっている。 # 今後は、根号の中に複素数が入っていても外れるはず !! ## その為には極形式に変換し、arg を求めることができないと駄目 [オイラーの公式] e^{i\thita} = \cos{\thita}+i\sin{\thita} # これが、本当に、きちんとした関数になっていることを示す必要があるが、 # 現時点では、それを示すために十分な知識がないので、ここでは、天下り的に与える この公式を利用すると、複素数の極形式は次のように簡単にかける z = r(\cos{\thita}+i\sin{\thita}) = r e^{i\thita} # [メリット] \thita を二度かかずに済む # 積の計算をするときに、指数法則の形になるので覚えやすい |e^{i\thita}| = 1 e^{i\thita_1}e^{i\thita_2} = e^{i(\thita_1+\thita_2)} (e^{i\thita_1})^{-1} = e^{-i\thita} = \cos{\thita}-i\sin{\thita} (e^{i\thita})^n = e^{i n\thita} この\thita に n\pi を代入すると、 e^{n\pi i} = (-1)^n e^{(n\pi + \frac{\pi}{2}) i} = (-1)^n i となる。 \cos{\thita} = \frac{e^{i\thita}+e^{-i\thita}}{2} \sin{\thita} = \frac{e^{i\thita}-e^{-i\thita}}{2i} [例] ( ド・モアブルの定理の応用 ) (\cos{\thita}+i\cos{\thita})^2 = \cos{2\thita}+i\cos{2\thita} 左辺は、普通に展開を行うと \cos^2{\thtia}-\sin^2{\thita} + i 2\sin{\thita}\cos{\thita} 複素数が等しいということは、実部同士、虚部同士がそれぞれ等しいということ。なので、..両辺を比較し.. \cos{2\thita} = \cos^2{\thita} - \sin^2{\thita} \sin{2\thita} = 2\sin{\thita}\cos{\thita} これは、「倍角の公式」になっている。 同様に、「三倍角の公式」も導くことができる。 # n 乗根はもう大丈夫なはず... z = -2i の平方根が欲しい まず、極形式にする |z| = 2 \cos{\thita}=0 \sin{\thita}=-1 より、 \thita = \frac{3}{2}\pi よって、 z = 2 ( \cos{\frac{3}{2}\pi}+i\sin{\frac{3}{2}\pi} ) = 2e^{i\frac{3}{2}\pi} これから、 z^{\frac{1}{2}} = 2^{\frac{1}{2}}e^{(\frac{3}{4}+k\pi)i} となる。 k = 0 の時 -1 + i k = 1 の時 1 - i よって、 (-2i)^{\frac{1}{2}} = \pm (1-i) # 2 乗根は、円周を二つに分ける => \pm で表現できるはず # 残りは、3 年生の「複素間数論」で学ぶ.. # 今日やったことは、代機 I / 代機 II で使うので、覚えておく !!