代数幾何 I 古津先生 (2006/12/13) # 20 分程、遅刻した == 色々な問題と基本操作 rank 逆 連立 行列式 = -> -> = P ◯ △(行) △(行、列) ◯(-1 倍) Q ◯ △(行) △(行) ◯(1/c 倍) R ◯ △(行) △(行) ◯ 行列式の計算 # 途中の計算は略 問 ハ) -438 ニ) 2222 [方針] 行/列の共通は、外に出す (Q を使う) できるだけ、1 (-1) の項目を探す なければ、R で作る # 交換はしない (Pは使わない) 軸を利用しないでも、R の c が小さいものを撰択する # やり方は色々あるが、答は同じ # 自分のやり方を身に付ける ( 試験の時には、時間がないので注意 ) 変数を含む場合は、無理に、軸を作らなくてもよい # 変数を含む式でわらなければならない場合が生じる # 変数を含む式でわると、(分母が0になる場合の..) 場合分けが必要になる # => 変数を含む場合は、項目がふえてもよいので、そのまま展開する [例] Text P.90 問 1 の イ) | x -1 0 .. 0 0 | | 0 x -1 .. 0 0 | | 0 0 x .. 0 0 | = A_n ( a_0, .., a_n ) | 0 0 0 .. -1 0 | | 0 0 0 .. x -1 | | a_n a_{n-1} a_{n-2} .. a_1 a_0 | これを一列目で展開すると A_n ( a_0, .., a_n ) = (-1)^{1+1} x A_{n-1} + (-1)^{n+1+1} a_n | -1 0 .. 0 0 | | x -1 .. 0 0 | | 0 x .. 0 0 | | 0 0 .. x -1 | = x A_{n-1} + a_n # 漸化式になっている !! = ( A_{n-2} x + a_{n-1} ) x + a_n ... = a_0 x^n + a_1 x^{n-1} + .. + a_{n-1} x + a_n # 証明は一般式を予想して、帰納法で示す ロ) | x a_1 a_2 .. a_n | | a_1 x a_2 .. a_n | | a_1 a_2 x .. a_n | | .. | | a_1 a_2 a_3 .. x | # この式は x の n + 1 次式であることに注意 第 1 列に、第 2 列から、第 n+1 を加える -> 第一列が全て同じになる。 ( x + a_1 + .. + a_n ) で括る | 1 a_1 a_2 .. a_n | | 1 x a_2 .. a_n | | 1 a_2 x .. a_n | ( x + a_1 + .. + a_n ) | .. | | 1 a_2 a_3 .. x | 2 列目から n 列目には、 n-1 列目の -a_{n-1} 倍を加える => 下三角行列になる 行列式の結果は、対角要素の績となるので (x+a_1+..+a_n)(x-a_1)..(x-a_n) [別解] f(x)=与式とする f(x) の x^{n-1} の項目を考えると、対角要素の場合なので 係数は 1 となる f(x) の x^n の項は、0 となる 一方、 f(a_1) は、1 列目と 2 列目が同じなので 0 同様にして、a_n まで、 0 なので、f(x) は (x-a_i) という因数を持つ よって、 f(x) = (x-a_1)..(x-a_n)(x-α) 問題はαだが、x^n の係数が 0 であることを利用すると α=a_1 + .. + a_n であることが解る ハ) p_n = | 1+x^2 x 0 .. 0 | | x 1+x^2 x .. 0 | | 0 x 1+x^2 .. 0 | | .. | | 0 x 1+x^2 | # n が小さい処で、計算し、答の形を予想する !! p_1 = | 1+x^2 | = 1 + x^2 p_2 = | 1+x^2 x | = 1 + x^2 + x^4 | x 1+x^2 | # だいたい、一般形がみえてきたので、元の形から漸化式を作るために一列目で展開 p_n = (-1)(1+x^2)p_{n-1} + (-1)^{2+1} x q_n | x 0 0 .. 0 | q_n = | x 1+x^2 x .. 0 | | 0 x 1+x^2 .. 0 | | .. | | 0 x 1+x^2 | = x p_{n-1} よって、 p_n = (1_x^2)p_{n-1} - x^2 p_{n-2} # 漸化式ができた ここで、 p_n - p_{n-1} = x^2 ( p_{n-1} - p_{n-2} ) = x^4 ( p_{n-2} - p_{n-3} ) .. = x^{2n} ... (*1*) よって、 p_n = 1 + x^2 + .. + x^{2n} と予想すれば、後は帰納法 [別解] (直接帰納法を利用してもよいが..) p_n - x^2 p_{n-1} = p_{n-1} - x^2 p_{n-2} = .. = p_2 - x^2 p_1 = 1 .. (*2*) (*1*) - (*2*) より (x^2-1) p_{n-1} = x^{2n}-1 よって、 p_{n-1} = \frac{x^{2n}-1}{x^2-1} = 1 + x^2 + .. + x^{2n} # よって当然同じ結果だが、途中 (x^2-1) で割っているので、 # x が \pm 1 の時は場合分けして、別に示す必要があるので面倒 ## やりかたは色々あり、どれでもよいのだが、面倒が少いものを選ぼう ニ) # 答え方 # 「展開せよ」=> 展開したまま # 「因数分解せよ」=> 因数分解をする | 0 a^2 b^2 1 | | a^2 0 c^2 1 | | b^2 c^2 0 1 | | 1 1 1 0 | = | 0 a^2 b^2 1 | | a^2 -a^2 c^2-a^2 1 | | b^2 c^2-b^2 -b^2 1 | | 1 0 0 0 | .. = -4a^2b^2 + ( c^2 - a^2 - b^2 )^2 # 「展開せよ」ならここまで # 「因数分解せよ」はさらに = (a+b+c)(a-b-c)(b-c-a)(c-a-b) # と、ここまでやって答 # 「行の和が全部同じ」というのは、よくあるので、テクニックとして覚える