代数幾何 I 古津先生 (2008/04/24) # 大幅に、遅刻して、11:20 位から... == # 直線のベクトル表現 ( 平行なベクトルを利用する場合と、垂直なベクトルを利用する場合 ) == 直線と点の距離 直線 l と、直線上にない点 P の距離を考える # 点 P が l 上のあれば、距離は 0 なので、それ以外の場合を考える l は、 P_1 を通り a に平行な直線 P から l への垂線の足を P' とする P, P_1, P' の位置ベクトルをそれぞれ x_0, x_1, x_1' とすれば、 距離 d = |x_0 - x_0'| P' は l 上の点なので x_0' = x_1 + t a .. (1) PP' ( = x_0 - x_0' ) と a は垂直なので (a, x_0 - x_0' ) = 0 .. (2) (1) の t は入らないので、(2) に代入して整理すると、 (a, x_0 - x_1 - t a) = 0 (a, x_0 - x_1) = t (a,a) # ここで a は 0 ベクトルでない ( 0 ベクトルなら、直線にならない ) t = \frac{(a, x_0 - x_1)}{(a,a)} よって、 x_0' = x_1 + \frac{(a, x_0 - x_1)}{(a,a)} a これから、 d = | x_0 - x_1 0 \frac{(a, x_0 - x_1)}{(a,a)} a | これを更に整理すると、 d = \frac{\sqrt{|a|^2 |x_0-x_1|-(a,x_0-x_1)^2}}{|a|} ここで、 x_0-x_1 = b とすれば、 d = \frac{\sqrt{|a||b|-(a,b)^2}}{|a|} となる、 # sqrt の中は、a, b が作る平行四辺形の面積 !! # 今度は、直線の表現を、法線ベクトルで表現することを考える 直線 l は、点 P_1 を通り、b に垂直 (b,c)=c 同様にして、 (b,x_0') = c x_0 - x_0' - s b 代入して s を求めると s = \frac{(b,x_0)-c}{(b,b)} よって、 d = \frac{(b,x_0)-c}{|b|} ここで、 b = (a), x_0 = (x_0) b y_0 とすると、 l : a x + b y = c となる。 この時は、 d = \frac{|a x_0 + b y_0 - c |}{\sqrt{a^2+b^2}} # 実は「平面と点の距離」の話もあり、これは、垂直な場合の公式と同じ形になる # この話は、空間の処で詳しくやる == [問 2] イ) 次の形で、ベクトル表記されている直線をベクトルを利用しない形に直せ (x) = ( 1) + t ( 2) y -1 1 これより、 x = 1 + 2t y = t - 1 これより、t を消去すれば、 x-2y=3 ロ) (x) = (-1) + t (1) y -2 0 これより x = -1 + t y = -2 ここでは、無理に t を消去せず y = -2 が答となる。