代数学幾何学 A (2009/04/09) 古津先生 線型代数 A/B ベクトルと行列の話 後、三列は禁止 講義の内容は、教科書に従って行う ( 〜 6 章 ) 残りは、C, D でやる ずっと、同じ教科書でやる => 最初に解らなくなると、あとで大変 他の授業でも利用する もちろん、必修 !! 駿河台でやっていないので、今年落すと、来年も船橋になってしまう.. == # 復習からやる 平面ベクトル(あとで、空間もやる) ベクトルとは ? => 「大きさ」と「向き」をもつ => 矢印 # 4 章で、抽象的な定義をやる (反対語) スカラー (大きさだけ) 向きと長さが同じであれば、同じベクトルとして扱う # ベクトルの出発点(始点)が異っても、きにしない 矢印の元 => 始点 矢印の先 => 終点 特別なベクトル 始点と終点が同じベクトル => 零ベクトル 大きさが零のベクトル 向きは ? 方向はない ( 「全ての方向を向いている」という解釈もある ) # (零以外の..) ベクトルは、全て大きさと向きの二つの要素 # を持つのにで、零ベクトルは(向きがないという意味で..)特 # 殊 # => ただ、零ベクトルがないと色々と不便なので、ベクトルに加えておく ベクトルの集合 平面ベクトル全体の集合 => V^2 空間ベクトル全体の集合 => V^3 と書く # この記号は、一版的な記号ではなく、この本の中の記号 ( だから、 # 代機 C,D でも使う が.. ) 他の本では別の記号である可能性がある。 [例] v \in V^2 PQ \in V^2 ベクトル同士の足し算 a + b : 先のベクトル(a)終点に、後のベクトルの始点をつないだ時の、先のベクトルの始点を始点、後の終点を終点とする新しいベクトルを a と b の和と呼び a+b で表す。 実数全体の集合 R # これは、他の本でもこの記号を利用することが多い k を実数とする ( k \in R ) a \in V^2 の時 k a は、a の大きさを定数(k)倍したベクトルとする ka を スカラー倍 と呼ぶ k が負の数の時には、向きが反対になる(大きさは |k| 倍) # 平面/空間ベクトルの和とスカラー倍は、上記の図形の形で定義する ## 4 章では、和とスカラー倍を異なる形(図形を利用しない形)で、定義する ## 平面、空間は、ベクトルの基本的な例になっているので、解らなく ## なったら、平面、空間ベクトルに直して考えるとよい。 定理 [1.1] (和に関する法則) 交換法則/結合法則/0 # 非常に基本的で、足し算でこれが成立しないと困るだろうという内容が[1.1]となっている。 定理 [1.2] (スカラー倍に関する法則) # やはり同様に、基本的な性質 ## 4 章では、結局、この[1.1]/[1.2] が成立するということを前提に議論する #!!! 平面ベクトルと空間ベクトルは大変重要なので、きちんと身に付ける == # ここまで、成分の話はなしでやってきたが、高校と同様、座標を决めれば、 # 成分でベクトルを表すことができる。 a \in V^2 とする。 座標がきまれば、成分も決る a = ( a_1 ) a_2 # 注意、高校までは、ベクトルの成分を横に書いていたが、大学では縦に書く # 空間の場合は、数値が三つになる。 a_1 a = ( a_2 ) a_3 # 個々の数値を「成分」と呼ぶ # 平面/空間では、成分が実数 # それいがいでは、成分が複素数が入ってくる # => そうなると、「向き」がよく解らなくなる... # 一般化すると、「向き」は考えなくなる 空間ベクトルの和を成分に着目して考える ( 平面も、成分が一つ少いだけで同じ ) a_1 b_1 a = ( a_2 ), b = ( b_2 ) a_3 b_3 の時、 a_1 + b_1 和 a + b = ( a_2 + b_2 ) a_3 + b_3 k a_1 スカラー倍 k a = ( k a_2 ) k a_3 # この操作は、重要なので、きちんと身に付けておく 位置ベクトル 空間の点 <-----------> V^3 の元 P OP # O は原点 点と、ベクトルが 1 対 1 に対応している OP を P の位置ベクトルと呼ぶ # 1 対 1 に対応しているので、この二つを同一視することが良くある # => この対応を良く身に付けておくこと !! # 位置ベクトルを定めるためには、原点が必要 # => 原点をいれた場合は、ついでに、座標も入れことが多い # => 座標が決れば、成分表示が可能になる 空間座標をいれた場合の特別なベクトル 1 0 0 e_1 = ( 0 ), e_2 = ( 1 ), e_3 = ( 0 ) 0 0 1 # これは、座標を决める、軸方向で、大きさが 1 のベクトル => 単位ベクトルと呼ぶ 任意の空間ベクトル v ( \forall v \in V^3 ) は、 v = a e_1 + b e_2 + c e_3 と、必ず、一意にかける。 # 数学では、「任意の」といったら、「勝手に一つ取ってきなさい」の意味 ## \forall で表現される proof) a v = ( b ) c とすると、 a 0 0 v = ( 0 ) + ( b ) + ( 0 ) 0 0 c QED v = a e_1 + b e_2 + c e_3 # この形を、線型(一次/線形)結合と呼ぶ。 # 線型結合は、別に単位ベクトルに限らず、他にも、色々ある 線型独立(一次独立) ー> 単にベクトル以外で、同様 ベクトル長さ(大きさ/ノルム) を|a| で表す。 a_1 a = ( a_2 ) の時 |a| = \sqrt{a_1^2,a_2^2,a_3^2) a_3 交角 二つのベクトルの間の角度を交角(\thita)と呼ぶ 交角を使って内積が定義できる (a,b) = |a| |b| \cos{\thita} = 1/2 (|a|^2+|b|^2 - |a-b|^2 ) # 角度がいらない == [注意] 成績 講義と、演習で点数が付く 講義は、期末テストと、中間のテスト # 英語 3 を取る人は注意