# 30 分以上遅刻した.. == [定義] (斉次一次方程式系) 方程式の定数部分がすべて 0 であるような時 ( c = 0 の時 ) 斉次一次方程式系と呼ぶ。 A x = 0 ... (4) [定理] 斉次一次方程式は、必ず解を持つ proof) x = 0 は 方程式 A x = 0 の解となる。 [定義] (自明な解) 斉次一次方程式 A x = 0 の時、 その解 x = 0 を自明な解と呼ぶ [定理] x_1, x_2, .., x_n が (4) の解ならば、その線型結合 a_1 x_1 + .. + a_n x_n も、(4) 解。 proof) 実際に (4) をみたすことを示せばよい A( a_1 x_1 + .. + a_n x_n ) = a_1 (A x_1) + .. + a_n (A x_n) ここで、x_1, .., x_n が (4) の解なのえ、 A x_i = 0 である よって = a_1 0 + .. + a_n 0 = 0 となり、等式をみたすので、解。 [定理] A : (m,n) 型、 rank A = r の時 (4) は n-r 個の特別な自明でない解 x_{r+1} 〜 x_n を持ち 任意の解は、これらの線型結合で表すことができそれらは独立 proof) r x_{r_1} .. x_n \~A = (A|0) --> B = ( 1 .. 0 | b_{1,r+1} .. b_{1,n} | 0 ) 0 1 0 | | .. | | 0 .. 1 | b_{r,r+1} .. b_{r,n} | 0 -------+----------------------+--- 0 | 0 | 0 となり、 x_{r+i} = \alpha_i ( r = 1 〜 n - r ) とすると、 となる x = \alpha_1 ( b_{1,r+1} ) + .. + \alpha_n ( b_{1,n} ) b_{r,r+1} b_{r,n} 1 0 .. 0 1 = x_{r+1} = x_n 線型和であらわせた また、r+1 以後の要素をみると、独立であることがわかる [定理] n > m なら、 (4) は、自明でない解を持つ proof) rank A <= min (m.n) >= m rank A < n n - rank A >1 [定理] A : n 次正方 (4) が自明でない解をもつ <=> A は正則でない proof) A 正則 <-> rank A = n <-> 自由度 0 <-> 自明な解しかない [定理] A : n 次正方 A : 正則 <=> 「x \ne 0 -> Ax \ne 0 」 ^ ^ | | v v (4) が自明でない解をもつ proof) A x = 0 => x = 0 [定理] Ax = c (1') Ax = 0 (4) とすると、 (1') の解 x_0 を一つ固定すると (1') の任意の解は x_0 に (4) の解を 加えることによって得られる。 すなわち、 S = { x | Ax = c } S' = { x | x = x_0 + y, Ay = 0 } とすると、 S = S' proof) (=>) x_0 + y = x' \in S\ とすると Ax = A(x_0+y) = A(x_0) + A(y) = c + 0 = c よって x \in S (<=) x \in S に対して、 y = x - x_0 とすると A(y) = A(x-x_0) = Ax - Ax_0 = c - c = 0 よって、y は (4) の解、 x = x_0 + y なので、 x \in S' # (1') の解は、(4) の解を平行移動してできる [例] n = 3 (実) : 空間で考えてみる rank A 自由度 (4) の解 (1') の解 3 0 原点 1 点 2 1 原点を通る直線 直線 1 2 原点を通る平面 平面 ( 0 4 全空間 全空間 ) # 連立方程式の解がかけること !!!