背理法 「背理法」とは 「証明したい命題の否定(形)」を「仮定」とする事により「矛盾」を導く 「矛盾」が導ければ、「仮定」は「偽」つまり「証明したい命題の否定(形)」は「偽」 だから、「「証明したい命題の否定(形)」の否定」は「偽」の否定で「真」 だから、「証明したい命題」は「真」という論法 暗黙の内に次の二つの仮定をしている 「P かつ 〜P」が常に成立していない(矛盾律) : 一般的な仮定 「P または 〜P」が常に成立している(排中律) : 背理法の仮定 「矛盾」とは 「矛盾」とは、特定な命題 P とその否定 〜P の両方が成立(証明できる)事 なぜ、「矛盾」は困る ? 「矛盾」であれば、任意の命題が「推論(証明)」できてしまう 「矛盾」を含む「数学」では全ての命題が証明できる 「矛盾」を含む「数学」は「意味のある議論ができない」 「背理法」が用いられる理由 我々人間は意味のある議論ができる対象しか扱わない 意味のある議論をするには、矛盾を含むようなものは対象としない だから、「矛盾」を導く物は「正しくあってはならない」と考える ただ、「正しくない事の反対が正しい(排中律)」という事は保証できない