前回(2021/11/01)の内容 講義内容 : TeX (2) TeX の typeset の仕方 Typeset : .tex ファイルから (.dvi を経由して) .pdf を作る作業 ubuntu で行う必要がある platex (.tex -> .dvi) dvipdfmx (.dvi -> .pdf) .tex ファイルの作成には Windows 10 上のサクラエディタを利用する Windows 10 (c:\usr\tex) .tex ファイルは、ubuntu からもみれるように、 c:\usr\tex の下にいれる (具体的には..) c:\usr\tex にフォルダを作り、 そのフォルダに .tex ファイルを入れる ubuntu (~/tex) で、ファイルが共有されている 演習内容 TeX の typeset の仕方 本日の課題 .tex ファイルを作成して、それを提出 !! 先々週の内容をそのままでもよい.. !! <= ぜひ、色々な内容を入力してみてほしい !! (入力に誤りがあり..) タイプセットできない場合も考えられる !! 今回の課題では、その誤りを含んだままでも構わない !! <= すこし、入力しては、タイプセットして、 !! 誤りがどこでおきたか ? !! どんなものが誤りか ? !! 誤っていると、どんな表示になるか ? !! (誤っている場合、どのように修正すべきか ?) !! 今回の場合、誤っていたら、元戻す(最後に加えた修正を取り消す) .tex => テキスト形式 ( テキストエディタでみることができる ) .dvi => バィナリファイル ( 整形した結果 ) => dvi 形式のファイルを直接表示する事も可能 <= 特殊な形式 ( TeX の利用者しかみることができない ) これをみるためには専用のソフト .pdf => .pdf 形式は、広く利用されている形式 色々なところで、利用可能 !! 最近の TeX は、.tex から直接 .pdf を作って、.dvi をつくらない TeX 文章の作成 [1] : 全体 pLaTeX 文章の作成 「%」から、行末迄は、コメント扱い(書いても無視される) 文章中に「コメント」がいられる 1. 文章に対するメモなど、「メタ」な記述が可能 1.1 いつつくった 1.2 なんのためにつくった 1.3 .. 2. 作成途中 / 誤り / 削除したが元戻す予定 => コメントの形にすれば、すぐに戻せる 次の三行は「おまじない」で、何時も入れる \documentclass{jsarticle} \begin{document} \end{document} 文章は、\begin{document} 〜 \end{document} の間にいれる !! <理解したい事> !! TeX 形式で文章ファイルを作成する時 !! 内容 : 文章そのもの !! 構造 : 文章の中の文や語句の関係 !! => platex が、適切な「表現」に整形してくれる !! TeX では、「表現」は、(構造の記述を通して..)間接的に記述する !! !!「表現」で入力 !! !! => 「理解」するには、「表現を読み取る必要がある」 「\」から始まる単語は「マクロ」とよばれ、特別な意味がある 色々なマクロがあり、個々の説明しない ( 検索する ) !! 「マクロ」は、入力から、取り除かれる !! その代わりに、「特殊な事」が起きる !! 例 : \TeX は TeX のロゴマークが表示される !! \Large は、それ以後、文字が大きくなる 文章作成上のルール 空白の並びは、一つの空白に集約される 二つ以上続いた改行(空行)は、段落区切になる => 「段落の区切り」を表現するために、「空行」を作る 文章を入力する場合は、 1. 自由に空白や改行(一つ)はしてよい => ほとんどの場合は、結果に影響しない (出力に影響を与えない..) 空白や、改行をつかって、 入力の文章を、見やすくする事ができる 2. 段落をつくりたい場合 ( 改行するのは段落を作成する時が普通.. ) => 空行(連続した二つ以上の改行)を作る 明示的に「空白」や「改行」を作りたい場合は、「特別な指示」が必要 「空白」を作る命令 \hspace*{2cm} 「改行」を作る命令 \linebreak 箇条書のための命令もある https://mathlandscape.com/latex-enum/ 数式は、 「$」で挟む(文中) \[ 〜 \] の間(独立した行) 複数の等式を並べる \begin{align*} \end{align*} も便利 数式モードでは、空白も改行もすべて、出力には反映されない 明示的に空白や改行をいれたい場合は、「特別な指示」が必要 「空白」を作る命令(色々) \, => , のあとの空白 a, b, c => a,b,c a,\,b,\,c => a, b, c \ (\ のあとに空白が入っている) => 狭い空白 「改行」を作る命令 \\ 数式モードの時には、 数式専用の表現が使われる 例 _ 下付き文字 ^ 上付き文字 「TeX 積分」等とすると、マクロ名を調べる事ができる TeX 文章の作成 [2] : TeX 表現 マクロと\ (または「¥:円マーク」) \ から始まる単語は、「マクロ」とよばれて、特別な表現になる 例 : \TeX, \yen, ブレース ( {, } )、ブラケット ( [, ] ) と範囲指定 範囲指定したい場合は、その範囲をブレース ( {, } ) で囲む 以下のマクロで「内容を指定しする」場合は、その内容をブレースで囲む 省略可能なオプション引数の場合はブラケットで指定する 例:箇条書き 省略すると、環境で指定したものが頭につく \item[指定] <= 「指定」が頭につく !! 文中で、TeXが特別扱い文字があるので注意 !! \, {, }, [, ], ^, _, $ .. 表紙とタイトル 表紙を表示させるための命令 : \maketitle \begin{document} 直後に \maketitle を入れるとタイトルが表示される 表紙の内容の設定命令 : \author, \date, \title \author には、文章の作者名を指定する (\thanks で所属を指定) \date には、文章の作成日を指定する \title には、文章の表題を指定する 文章作成上のルール空白の並びは、一つの空白に集約される二つ以上続いた改行(空行)は、段落区切になる=> 「段落の区切り」を表現するために、「空行」を作る文章を入力する場合は、1. 自由に空白や改行(一つ)はしてよい=> ほとんどの場合は、結果に影響しない 文章作成上のルール 空白の並びは、一つの空白に集約される 二つ以上続いた改行(空行)は、段落区切になる => 「段落の区切り」を表現するために、「空行」を作る 文章を入力する場合は、 1. 自由に空白や改行(一つ)はしてよい => ほとんどの場合は、結果に影響しない