Powered by SmartDoc

20031121 (2003/11/21)
Ver. 1.0

2003年11月21日
栗野 俊一
kurino@math.cst.nihon-u.ac.jp
http://edu-gw2.math.cst.nihon-u.ac.jp/~kurino/2003/ccna-ex/ccna-ex.html
情報通信ネットワーク論(演習)2003/11/21 の資料

目次

目的

この演習の目的は通りです。

ftpの利用(復習)
必要なファイルをNetwork経由で取り寄せるためのftp コマンドの使用法を復習します。
viコマンド( Editor )の簡単な利用法(復習)
Unix系OS ( Linuxを含む)で利用されているvi というeditor の基本的な利用法を復習します。
rpmの利用法(復習)
(RedHat系) LinuxでのSoftのInstall方法として、rpm の利用法を復習します。
Web Serverの作成(新規)
Linux BoxをWeb Serverとして利用するための方法を学びます。
Name Serverの作成(新規)
Linux BoxをName Serverとして利用するための方法を学びます。

Server の構築

Server を作るには

Linux BoxをServerとするには、そのLinux BoxでServer用のProgramを( Daemonとして.. )走らせるだけでOkeyです。

例えば、Web Serverが欲しければ、Web Server用のProgramを利用するわけです。

このServer用のProgram、すなわちDaemonとして動かすには、色々とOS (この場合はLinux )の約束を守る必要があるのですが、その約束が守られたProgramが既に、用意されているので、それを利用しようというだけです。

Server Programは、何時でもClientからの要求に答える必要があるので、Serviceをするために、常時動いている必要があります。動いている状態なのに( Clientから要求がくるまで.. )何もしない状態になっている(1)のがDaemonだということもできます。

この点は、前回に行った DHCP Server の設定理屈は、全く同じです。

すなわち、次のような手順をとれば良いわけです。

Server Soft (Program File)の入手
Linux Boxに、Server Programがなければ、それを何らかの方法で入手する必要があります。今回も、前回に引続きftpを利用します。
Server SoftのInstall

入手したファイルは、一般には、そのままでは利用できない形で、配布されています(2)

そこで、それを、Linxu Boxで利用できる形にします。この作業をinstallと呼びます。

RedHat系Linuxでは、rpmを利用します。

ServerのConfiguration

SoftのInstallが終ると、今度は、そのSoftの振舞をその用途に併せて、設定を変更する必要があります。この作業をConfigurationと呼びます。

Configurationは、一般にConfiguration fileと呼ばれる、Server Soft固有のFileをvi等で変更することで実現します。

Serverの起動

Server機能が働くようにするためには、Server Processを起動する必要があります。

RedHat系Linuxでは、/etc/rc.d/init.dに起動用のScriptがあるので、これを実行します。

  1. 連絡がくるのを虎視眈々と待ちうけているわけですね..
  2. これは、Software Systemが複数のファイルから構成されていることが多く、これを配布するのに、配布しやすいように、一つのファイルに再構成されているからです。

    もし、そのまま利用できる形で配布されていると、たくさんのファイルを正しく入手しなければならないので、かえって不便になるわけです。

Web Server

Web Server Program apache

Web Server用のProgramも色々とあるのですがここでは、Apacheを取り上げます。

Freeであり、元々Unix用に開発されLinuxに相性が良いというだけでなく、世界のスタンダードに近い勢力をもっているという意味でも無条件のお勧めだからです。

apache の実行

apacheに関する資料は次のようになります。

apacheの入手
前回と同様ftpを利用して、次のファイル入手します。
  1. apache-1.3.12-2.i386.rpm
apacheのinstall
前回同様rpmを使います。
apacheのConfiguration
前回同様viを使い/etc/httpd/conf/httpd.confを変更します。
apacheの起動
/etc/rc.d/init.d/httpd startを実行します。
apacheの停止
/etc/rc.d/init.d/httpd stopを実行します。

apache の実験

次のような実験をしてみてください。

  1. httpでは、最初の行の後に、空行を、もう一行入力する必要がある。

Name Server

bind

name serverの場合は、bind (Berkeley Internet Name Domain)を利用します。

bind の実行

name serverの場合は、bindを利用します。諸情報は以下のようになっています。

bindの入手
前回と同様ftpを利用して、次のファイル入手します。
  1. bind-8.2.2_P5-9.i386.rpm
  2. bind-utils-8.2.2_P5-9.i386.rpm
  3. caching-nameserver-6.2-2.noarch.rpm
bindのinstall
前回同様rpmを使います。
bindのConfiguration
前回同様viを使い/etc/named.confを変更します。
bindの起動
/etc/rc.d/init.d/named startを実行します。
bindの停止
/etc/rc.d/init.d/bind stopを実行します。

bind の実験

次のような実験をしてみてください。