今週、新しい資料を配布する予定だったのに、準備が間に合いませんでした。ごめんなさい。
来週こそは、配布できるようにします。
Routingは、Intenetに属する全てのNode間で、通信ができる( packetの交換を可能にする)必要がある。
しかし、誰もが、Internetの黎明期から、今日のInternetの状況を予測していたわけでなく、Routingの方法も、初期の段階では、その初期のIntenertの単純な状況にのみ対応すればよいだけの簡単なものであった。
しかし、Internetが発展するにつれて、Routingに要求される機能も拡大し、様々なRouting Protocolが必要となった。
今回の話題は、Internetの歴史をRouting Protocol発展の観点から、解説する。
この結果、Routing Protocolの歴史は、Netmaskの扱いに関する歴史であり、それは、同時に、IP Address Block ( =実は、Forwarding Table Entry )の枯渇とでもあったことが説明される。
初期のInternetは、core routerとよばれる、ringをなしたRouterが中心になっており、そのRouterから各々の組織へのNetworkが継がっているという形だった。
組織 組織 >---+----< >---+----< | | +-- R ---- R ---- R ---- R -----+ | | | core Network | | | +-- R ---- R ---- R ---- R -----+ | | >---+----< >---+----< 組織 組織
Class Bという大雑把な割り当て方式と、先着順という安直なIP Addressがが、将来の「IP Addressの枯渇」という問題の原因になっている。
(Class Cはともかく..) Class B以上の組織では、接続Host数が増大し、リピーター(距離の延長/コリジョンドメインの分割なし)、ブリッジ(コリジョンドメインの分割あり/ブロードキャストドメインの分割なし)だけでは、トラフィク量が多過ぎて、混雑してしまった。
これを、期に、Routingは、二層構造(組織間Routingと組織内Routing )に別れ、独自の発展を行うことになる(4)。
一時機、「IP Addressの枯渇」が騒がれたが、実際には、枯渇していない。枯渇したのは、次の2つ。
B.B RouterのForwarding Table :参加組織が増えたため、組織の間のの通信を行う組織間RouterのForwarding Tableが大きくなった。
更に、一組織に、複数Class C Network Address(5)を割当るようになったため、Tableのサイズは、増大した。
Super Network Address (複数のClass Cを一つのNetwork Address = table entryとして扱う仕組: Aggrigation )が、組織間Routingとして必要になった。
Super Network Addressによって、Classical Network AddressのNatural Maskという考え方が不適切になってきた。
Classに又がるNetwork Aggrigationが、B.B. RouterのForwarding Tableのために、導入され。ネットワーク設計におけるAggrigation戦略の重葉性が認識され、Internet Topologyの再組織化と、ProvidorによるAddress割り当てが行われるようになった。
Internetが一般化し、SOHO ( Small Office, Home Office ) Networkが、行われるようになり、Class Cでも大きすぎて、無駄が生じるようになってきた。この為に、Class Cの一部のAddress Block ( CIDR Block : Classsless Internet Domain Routing Block )を組織間Network Addressとして利用できるようになった。
このために、Class CにおけるNatural Network Maskは事実上、無意味になった。
Class C同様、Class A (すでに、回収と再利用が始まっている)や、Class B (実験的に、分割した運用が試みらている。回収は始まっていないが、心ある組織は、積極的返却をおこなっている(6)。)も、分割利用の準備が整い( BGP-4 )。Class-A/B/Cという呼称も無意味な時代がもうすぐきている。
結論からいえば、Dead IPの回収と、Nat技術(7)によって、まだ、まだ、対応できる。
しかし、RouterのForwarding Tableの問題は、( IP Address割り当て方法の安易さをうけて.. ) Aggrigationが進まないため、未におおきな問題。
IPv4の様々な問題に対応、「RouterのForwarding Tableの問題」にかんしては、「組織的、構造的なIP Addressの割り当て規則」を適用することにより、問題を回避するための対応ができている。
その他にも、Routingの簡易化や、Security / Auto Configurationなどの様々な工夫がなされており、非常に色々と利点があるのにもかかわらず、利用者の対応が遅れており、まだ、一般化はしていない。