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20031024 (2003/10/24)
Ver. 1.0

2003年10月24日
栗野 俊一
日本大学 理工学部 数学科
kurino@math.cst.nihon-u.ac.jp
http://edu-gw2.math.cst.nihon-u.ac.jp/~kurino/2003/ccna/ccna.html
情報通信ネットワーク論2003/10/24 の資料

目次

お知らせ

  1. 来週( 2003/10/31 )は、大学祭の準備期間中のために休講となります。

NAT 技術 の応用

Server/Client Model

Server/Client Model とは ?

Server/Client と TCP

通信の開始(1)は、ClientからServerに向けて行う。

Server と Client の違い
属性 Client Server
通信の開始 From (通信元) To (通信先)
稼働期間 一時的 常時
サービス(一般に.. ) 受領者 提供者
数量 少数 多数
DNS 通常は登録されている 登録されている必要はない
IP Address 固定されている 自由に選べる
TCP/UDP Port Number 固定されている 自由に選べる
Webの例 Web Server Web Client ( Browser(3) )

TCPは、Connectionが必要なので、ConnectionのOpen ( =通信開始)をする側をClient側に、通信を受ける側をServer側とする。

TCPでは、Openをするpacket (通信準備のpacket)と、Openの後の通信(通信情報そのものを担うpacket )では、区別できる( sync bit )ので、中継装置は、(このsync bitを見ることにより.. )通信の開始方向を知ることができる。

  1. 通信そのものには方向性があるわけでなく、双方向に情報がやりとりされる。しかし、通信の開始に関しては、方向性があり、「通信の開始側」と「通信の開始を待つ側」に完全に区別される。
  2. 例えば、Internet Exploror / Mozilla / Operraなど..

NAT の分類と特質

NAT の分類
種類 IP Address Port Number Dynamic/Static Source/Destination Server/Client 用途 特徴
(Pure/static) NAT 1 to 1 static Source C/S Private Networkに少数のGlobalなHostが存在 NATされるIPをもつPCはGlobalと同じ
Dynamic NAT 1 to 1 dynamic Source C Private Networkに少数のGlobal利用可能なClientが存在 Client用:同時に接続できる数は制限(条件付きでServerになれる)
IP Masquarade 1 to N dynamic Source C Private Networkに多数のGlobal利用可能なClientが存在 Client用:同時に接続できる数は十分に多い
Redirect N to 1 static destination S 通信先をApplication Gatewayに転送する 透過性Serverの運用/クラスタ

Nat の実装

Static な Nat の実装

変換テーブルを予め作成( Static )し、その表に基いて機械的に書き換える。

Dynamic な Nat の実装

NAT と Server