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人工無能
Ver. 1.0

2003年8月3日
栗野 俊一
kurino@math.cst.nihon-u.ac.jp
http://edu-gw2.math.cst.nihon-u.ac.jp/~kurino/2003/OC/index.html
Open Canpus 2003人工無能

人工無能

チューリングテスト

数学者のアラン=チューリングが、「人工知能」を判定する基準として、次のような提案をしました。

「仕切りを置いた部屋の片側に、一人の人間と一台計算機を置き、反対側に判定を行う人間の試験官を用意する。

試験官が、反対側に対し、会話を試み、それに対して、反対側の人間あるいは、計算機が、適当に入れ替わりながら答える。

もし、しばらく会話を続けた後、試験官が、他の部屋にいる回答者のどちらが人間で、どちらが計算機かを判定できないならば、その計算機は(人工)知能を持つと思ってよい。」

これが、良く知られた、「チューリングテスト」と呼ばれているものです。

チューリングは、このテストをパスする、真の知能を持った計算機が生まれることを信じていた(1)わけでしょうが、まさか、東洋の島国に、「人工無能」と呼ばれるプログラム群を生む結果になるとは..

  1. わけですが、未だに、「チューリングテスト」に合格するプログラムは生まれていません...。

人工無能とは..

「人工無能」とは、その語感からお分かりのように、「人工知能」のパロディというか、オマージュというか..まあ、上記のチューリングテストをパスするとは、到底思えないのですが、要するに、「(知能のない..?)会話プログラム」です。

一応、「人工知能」目指し、「檜にあすなろ」ではないのですが、それなりに、応答に工夫し、様々な試みがなされています。

詳しくは、「人工無脳は考える」等を参照していただければ幸いです。

本日は、この「人工無能」との他愛のない会話をお楽しみ頂ければ...

人工無能を楽しもう

「人工無能」を楽しむとはいっても単に会話を試みるだけです。ただし、重要なことは次の二点。

  1. 相手は、計算機です。回答に疑問を感じたり、怒り等のマイナスの感情を抱いてはいけません。むしろ、赤ん坊を相手にするような気持ちで暖かく対応して挙げてください。
  2. 人工無能は、原則として、利用者の教育によって学習して行きます。ですから是非、学習に手助けしてあげてください。

それでは、以下のリンクをクリックして、早速、遊んでみてください。

  1. ちんぷん館
  2. 電気たぬたぬ
  3. イチロー

参考資料

  1. 人工無脳は考える
  2. 人工無能うずら(人工痴能)の部屋