この演習の目的は通りです。
Linux Boxを利用して、Broadband Routerとして利用できるようにします。
Broadband Routerの機能は次のようになります。
次のようなNetworkを構築する。
Internet [Global] | 192.168.3.0/26 >------+----------------< | BBRouter [192.168.1.1] | >------+----------------< | 192.168.1.0/24 [192.168.1.2] PC [Private]
復習として、次の資料を参照しながら、BBRouterの設定をしてください。
Private Networkにwindows pcを継ぎ、問題なくweb参照できるかどうか確認しなさい。
次のような新しいDomainを作成し、そのDomainのName Serverを作る。
domain毎にdomain固有のD.B. File ( XXX.pos )を作成し、/var/namedの下に置きます。
例えば、ファイル、XXXX.posとして、次のような内容を設定します。
@ IN SOA hYY.private.media.cst.nihon-u.ac.jp. gZZZZZZ.edu.cst.nihon-u.ac.jp. ( 20031212001 ; Serial 36000 ; Refresh 3000 ; Retry 3600000 ; Expire 3600 ) ; Minimum IN NS hYY.private.media.cst.nihon-u.ac.jp. h001 IN A 192.168.1.1 h002 IN A 192.168.1.2
ここで、大文字の部分に関係しては次のようにします。
/etc/named.confの最後の処に、次のような行を追加しましょう。
zone "XXX.private.media.cst.nihon-u.ac.jp" IN { type master; file "XXX.pos"; };
更に、/etc/resolv.confを削除し、namedを再起動します。
Clientから、h001.XXX.private.media.cst.nihon-u.ac.jpが引けることを確認しましょう( pingしてみる.. )。
逆に、互いには、XXX Domainが引けないことも確認しましょう。
DNSをテストするのであれば、次のようにdigコマンドを使います。
dig h1.private.media.cst.nihon-u.ac.jp -q=a
これは、h1.private.media.cst.nihon-u.ac.jpのAレコード(4)を検索しています。つまり、IP Addressを検索します。
同様に、
dig media.cst.nihon-u.ac.jp -q=mx
dig media.cst.nihon-u.ac.jp -q=ns
などのようにして、media.cst.nihon-u.ac.jpのMXレコード(つまり、Mail Server )や、NSレコード( Domain Server )を検索することができます(5)。
Globalなdomain serverを作るには、上位のServerの設定(6)が必要です。
僕に、Domain Nameと外側のInterfaceのIP Address ( 192.168.3.YYのはず)を伝えてください。設定を行います。
その設定が済めば、他の場所からでも、XXX.private.media.cst.nihon-u.ac.jpが引けるようになります。
XXX.private.media.cst.nihon-u.ac.jpの上位は、最初(最左)の単語を取り除いたdomain nameの管理Serverなので、private.media.cst.nihon-u.ac.jpのServerとなります。これの管理者(つまり栗野)に連絡すればよいわけです。
もし、自分で、XXXX.comを取った場合は、comのName Serverの管理者に連絡することになります。
今度は、互いには、XXX Domainが引けることも確認しましょう。
Mail Serverが意味を持つのは、それがDomainに登録されている場合(7)のみです。
ですので、独自Domain用のMail Serverを運用するためには、Domain管理が必要になります。
先のDNSの設定ファイル( /var/named/XXX.pos )の次の行の直後に
IN NS hYY.private.media.cst.nihon-u.ac.jp.
次のような追加しましょう。
IN MX 100 hYY.private.media.cst.nihon-u.ac.jp.
これは、このDomainのMail ServerをhYY.private.media.cst.nihon-u.ac.jp.と指定したことになります( MXの設定)。
また、変更されたことを他のServerに伝えるために、Serial Numberも変更しましょう(8)。
変更後、namedを再起動します。
/etc/rc.d/init.d/named stop /etc/rc.d/init.d/named start
「内容を変えたらSerial Numberも増やす」は、鉄則です。今回の場合は、「日付+番号」となっているので、番号の部分を1増やせば良いでしょう。
以下、変更を加える度に、数値を増やしましょう。
DNSを設定すれば、domain名を指定するだけで、e-mailがserverまで、届くことになります。
しかし、serverは、自分がそのe-mailを受け取ってよいかどうかを判断する必要があります。
一般に、sendmailは、自分宛のe-mailは受け取りますが、それ以外は、転送しようとします。
自分がxxx.private.media.cst.nihon-u.ac.jp domainのmail serverであり、root@xxx.private.media.cst.nihon-u.ac.jp宛のe-mailを処理するには、そのmail serverがxxx.private.media.cst.nihon-u.ac.jp domainのmailを受け取るようにする必要があります。
そこで、/etc/sendmail.cw(9)に、
xxx.private.media.cst.nihon-u.ac.jp
の一行を追加します。これによって、このmail serverは、xxx.private.media.cst.nihon-u.ac.jp domain宛のe-mailを処理することになります。
このファイルの名前は、Distributionの違いや、versionによって、異る可能性があります。
より、具体的には、"grep '^Fw /etc/sendmail.cf'"で出力された行の、"Fw"の後のファイル名を利用します。
後は、sendmailを起動するだけです。
/etc/rc.d/init.d/sendmail start
root@XXX.private.media.cst.nihon-u.ac.jp宛にe-mailを送ってみましょう。
互いにe-mailが送れることも確認しましょう。