情報通信ネットワーク(2004/11/05)
Ver. 1.0
2004年11月5日
栗野 俊一
目次
OSPF (Open Shortest Path First)
概要
- Link State型の典型的なRouting Protocolの一つ。
- Dijkstra(ダイクストラ)博士が開発した最短経路探索法(Shortest Path First)を利用して、経路情報( Forwarding Table )を作成するProtocolで、Openに作られた(1)ので、Open Shortest Path Firstという名前になった。
- RIP の欠点を補う形で策定(原文)されており、中規模以上のNetworkで用いられる。
OSPF の特徴
OSPF の挙動
経路情報の交換
- Hello Messsageを交換することにより、Linkを確立する。
- Link情報の変更部分を交換する。
- 各々のRouterが全てのLink情報(トポロジィD.B. )を保持する。
- 各々のRouterが、獲得したLink情報を元に経路を各自計算する(このときにSPFアルゴリズムを実行する)。
- 30分に一度は、変化が無くても、Link情報(トポロジィD.B. )をリフレッシュする。
Link が切れたら
- Helloパケットが届かなくなるので、LinkのLostが判断できる。
- Linkが切れたという状態( Link State )がアナウンスされる。
- 各々のRouterが、トポロジィの変化を関知して、Tableを更新する。
RIP vs OSPF
属性 |
RIP |
OSPF |
型 |
DV |
LS |
メトリック |
Hop数(柔軟性がない) |
I/Fコスト(柔軟性がある) |
交換情報 |
計算結果 |
計算の根拠 |
情報量 |
恒常的 |
変化量による |
情報の交換タイミング |
恒常的(30秒に一度) |
変更があった場合( 30分に一回) |
計算量 |
少い |
多い |
VLSM |
対応しない |
対応している(Netmaskを伝播) |
収束速度 |
遲い |
速い |
適性 |
小さなネットワーク(16 Hop) |
中規模なネットワーク |
参考