情報通信ネットワーク(2004/11/19)
Ver. 1.0
2004年11月19日
栗野 俊一
目次
OSPF の周辺
LS 型の問題点
- LS型の利点:全てのRouterが全ての情報をもっている
- 全てのRouterが、最も効率的で、正しい経路を作ることができる。
- LS型の欠点:全てのRouterが全ての情報をもっている
- 全てのRouterが、それぞれ、自分の経路を計算しなければならない。
DR(指定ルータ)
- Router間を接続するメディアの属性
- P2P :関係するRouterが2台(専用線)
- Multi Access :関係するRouterが複数台(i.e. Ethernet)
- 同一のMulti Access Media上のRouterのTableは皆同じ。
- 同一のMulti Access Media上の一台が代表して経路を計算すれば十分
- 交換する情報が減る
- 計算能力のあるRouterに経路計算を任せて、他のRouterは、Forwardingに徹する。経路計算をするRouterは高くても、Forwardingを行うRouterは安く済む。
- 代表Router (DR)を決定し、それにOSPFの作業を任せてしまう。
認証
- OSPFでは全てのRouterは、同一な情報(LSA)を共有し、それぞれ計算する約束。
- 誰かが嘘をつくと、全員が一挙に騙される(1)。
- Securityに対する不安(2)
- 互いに、認証を行い、信頼できるところとしか、情報を交換しない。
ケーブルマルチキャスト
- Broadcastによる情報交換では、Router以外のHostにも負荷が生じる。
- 経路情報を、Multicastで伝達する。
- Multicastは、Broadcast(3)とは異り、Groupに参加しているHostにしか通知しない。
- MulticastのGroupの範囲は、通常は、一つのBroadcast Domainに限定されないが、OSPFが利用するのは、単一のBroadcast Domain内部だけで、Multicastを行う(4)。
- 予め、MulticastのGroupに参加していなければ、情報が流れていることさえ関知しなくてもよい。
Area
- Networkを幾つかのGroupに分割する(個々のGroupをAreaと呼ぶ)。
- Area 0という( 0以外の.. ) AreaとAreaを結ぶ、特別なAreaを設け、Area間のRouting / Forwadingを行う。
- 個々の( 0以外の.. ) Areaは、Area内だけのRoutingをすればよい。
- Area 0は、個々のAreaをスタブNetwork (あたかも内部に構造がないNetwork )のように扱えばよい。
- 交換を行う情報量を減らす。
- Area間の通信には、Area ( 0以外)とArea 0両方を結ぶRouter (ABR)の存在が不可欠
- ABRが落ると、Area全体が落る。
参考