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情報通信ネットワーク(2005/04/22)
Ver. 1.0

2005年4月22日
栗野 俊一
kurino@math.cst.nihon-u.ac.jp
http://edu-gw2.math.cst.nihon-u.ac.jp/~kurino/2005/ccna/ccna.html
情報通信ネットワーク2005年4月22日 のメモ

目次

始めるまえに

現在の教室のネットワークは、数学科演習室(隣の部屋です)のネットワーくを延長して作っています(隣の部屋から、ケーブルをひいてきています)。

この部屋から、数学科演習室のWeb ( http://edu-gw2.math.cst.nihon-u.ac.jp/ )以外のWebをアクセスする場合(1)は、次のような設定(プロキシィサーバの設定)が必要です。

なお、この設定は、この講義時間中並びに、数学科演習室内のLANでしか有効でなく、逆に、他の環境(例えば、自宅とか、学内の他のLANからの接続)の場合は、却って、Web参照をするのには、障害になるので、元に戻してください。

既に、プロキシィが設定されている場合

自分のNote-PCの設定が、既に、プロキシィを使うように設定してある場合(例えば、自宅からプロバイダを利用して、インターネットを利用している場合は、プロバイダの要請で、プロバイダ用のプロキシィを指定している可能性があります。)は、その設定を元に戻さないと、自宅からのWeb参照ができなくなります。

その場合は、後で、トラブルにならないように、設定を変更する前に、是非、申し出てください。

具体的には、次のようにします。

  1. 講義資料は、全て http://edu-gw2.math.cst.nihon-u.ac.jp/ にあるので、それだけを参照するならば、以下の設定は不要です。

    ただ、その資料の中で、外のsiteへのLinkも存在するので、そちらも参照したい場合は設定を行う必要があります。

  2. 普段は、Direct Connection to Internet (直接インターネットに接続する)が選択されていることに注意
  3. は、これにチェックされていないことに注意

教室の環境を確認してみよう

自分の PC から、インターネットまで

まず、自分のNote-PCから、Internetまでの簡単な通信経路を考えると、以下のようになっています。

                       インターネット(プロバイダ)
                               |
                        日本大学のネットワーク
                               |
                        理工学部のネットワーク
                               |
                        数学科のネットワーク
                               |
                        演習室のネットワーク
                               |
                             Note-PC

まあ、単純に理解すると、色々なネットワークを経由して、インターネットに接続しているということです。

教室にある Network の物理的な構成図

実際に、自分のNote-PCから、順番にケーブルを手繰って行けば、最終的に(途中で無線LANがなければ... )通信相手の場所まで届く(可能性がある.. )というのはちょっと感激してしまうかもしれません。

何れにせよ、Networkの基本は、このケーブリングということになります。

教室から、近くのネットワークまでの物理的な構成図は以下のようになっています。


		    外の世界へ..
			|
		+-------+---------------+
		| Switch (数学科の LAN)  |
		+-------+-------+-------+
			|	|
			|	+------ 数学科の他の PC へ
			|
		+-------+---------------+
		| Router ( PC edu-gw2 ) |
		+-------+---------------+
			|
		+-------+---------------+
		| Switch (演習室の LAN)	|
		+-------+-------+-------+
			|	|
			|	+------ 演習室の PC へ
			|
			|
			|
			|
			| ← ここから下が教室内の LAN になる
			|
		+-------+---------------+
		| Switch (教室の LAN)	|
		+-------+-------+-------+
			|	|
			|	|
		+-------+-+ +---+----+
		| Switch  | | Switch |
		+--+----+-+ +-+---+--+
		   |    |     |   |
                  PC   PC    PC   PC

教室の内部のLANに関しては、Switch同士を継ぐことによって、LANをどんどん延長できることに注意してください。

ストレートケーブルとクロスケーブル

皆さんが、利用しているケーブルはストレートケーブルです。ところが、上記のSwitchとSwitchを結ぶケーブルは、クロスケーブルといって、実は結線が違います。

これは、実は、PCとPCを直接接続する場合にも利用することができます。

通常、PCとPC, SwtichとSwitchのように同じ物を継ぐ場合は、クロスをPCとSwitchのように違うものを継ぐ場合は、ストレートと理解すると良いでしょう。

このストレートとクロスの違いは、講義の途中でまた、詳しい話をする予定です。

教室にある Network の論理的な構成図

物理的な構成図としては、箱(通信を中継する装置)と紐(箱と箱を継ぐケーブルで、信号を伝える役目をする)からなっていることが理解ります。

しかし、実際に、ネットワーク(特にIPネットワーク)を理解するには、論理的な構成図を考えた方が理解りやすいことがあります。


		--------+-------- IIJ (プロバイダ)
			| 
			R
			|
	----------------+-------+--------------  133.43.98.20/25
				|
				R
				|
	----------------+-------+--------------  133.43.100.128/25
			|
			R
			| 192.168.3.165
	--------+-------+-------+-------------- 192.168.3.0/24
		|	|	|		(教室の Network)
		PC	PC	PC

ここで、横線は、一つのサブネットワーク(これの意味は、おいおい説明しますが.. )になっており、一つのネットワークグループを表します。

ここでの一つのポイントは、教室のネットワークが一本の線で表現されていること(箱や紐は沢山あるににも拘らず)です。

自分の PC の環境を確認してみよう

大学にNote-PCを持ち込み、ケーブルを継ぐだけで、インターネットが利用できてしまう。これが、今の大学の環境(と同時に、教室の環境でもある.. )わけですが、いったい、どのような仕組になっているのでしょうか?

その詳しい説明に関しても、今日は、部分的にしか説明できませんが、端的に云えば、自動的に、Note-PCがインターネット利用が可能になるような仕組(4)が働いているということです。

今日は、その設定内容に関して、簡単に説明したいと思います。

説明の資料としては、少し古いのですが、20030530 の資料を参照してください。

  1. DHCPという仕組です。実習の方では、この「DHCP環境を作る」という内容も予定しています。